屋上・ベランダの施工方法は多種多様
屋上やベランダの防水工事は、素地の種類によって施工方法を決めることができます。
施工方法は1種類だけではなく、いくつかの方法があります。
例えば、一般家庭のベランダや屋上の防水工事でよく用いられるウレタン防水工事では、液状のウレタン樹脂を塗布することで、防水膜を作るという方法です。
ウレタン樹脂は液状なので、ベランダなど複雑な形をしていたり凹凸がある塗面でも問題なくきちんと塗れるという点がメリットです。
FRP防水工事も人気があります。FRPというのはウレタン樹脂よりも防水性に優れていて、最強の防水素材と呼ばれている素材なのですが、勾配がない屋上部分等、排水が悪くなりやすい部分の防水工事に適しています。
商業施設においては、屋上の駐車場に設置されている防水層にも使われるほど防水性と耐久性に優れている他、軽量なので場所を選ばずに活用できるというメリットもあります。
塗料ではなく、シートを使って防水を行うシート防水工事もあります。
これは、ゴムや塩化ビニールのように防水性があるシートを何重かに重ねて敷くことによって防水膜を作るという施工方法ですが、凹凸がある場所などには適していませんし、密着度はやはりウレタン樹脂やFRPと比べると劣ってしまうため、あまりおすすめではありません。
タイルの目地やサッシ周りなど、細かい隙間の防水には、シール防水というものが活用されています。
これはシリコン素材のコーキングを使う方法で、屋上やベランダなどの床面には適していないもので、細かい隙間のみが対象となるのが特徴です。
施工方法が変わると単価も変わる
屋上やベランダの防水工事では、施工方法が変わると1平方メートルあたりの単価も変わります。
どの施工方法を活用しても、防水膜は2.0mm~3.0mm程度の厚さになりますが、複数ある施工方法の中でも最も高いニーズのあるウレタン防水の場合には、1平方メートル当たりの単価は3,500円~5,600円程度となります。
一方、最強の防水素材と言われているFRPを使った防水工事の場合には、1平方メートル当たりの単価は7,700円となり、ウレタン防水よりも割高となります。
平塚市を拠点として営業しているアイリーアートペイントでは、ウレタン防水やFRP防水を幅広く取り扱っています。
ウレタン防水でも十分な住宅もあれば、環境的にFRP防水がおすすめの住宅などもありますが、ケースバイケースでピッタリの施工方法をご提案させていただきます。